May 28, 2010

チャリティイベントでプロジェクト・マネジメントを学ぶ ~キャビン・マザー体験

ゴールデンウィーク前にOxfam Trailwalkerイベントに在籍する外資系通信社が参加し、4/22より2泊3日間のうち、1泊目の芦ノ湖の山小屋でキャビン・マザー(食住のしきり)をすることになった。昨年もサポーター参加していたので、ある程度様子はわかっていたが、企画、準備、実施まで、本当に有意義だと思える時間がすごせた。ふりかえってみても、これはプロジェクト・マネジメントともいえる体験だったの思うので、記録を残しておきたいと思う。



会社としてキャビンを借りていたが、ウォーカーたちが立ち寄るのは夜中の12時すぎ。それから彼らは食事、入浴、たった数時間の仮眠をとり、また山間に旅立っていく。サポーターたちも3チームのサポートのため、睡眠時間は数時間となる。歩くのもサポート側も体力も精神的にもギリギリだ。

さらに今年は金曜、土曜と悪天候となり、夜中の山間は零下という気温の上、地面は泥沼状態だったようだ。自分の足元しか見えない視界不良のなかで、歩き続けたウォーカーたちはすごい。そんなウォーカーたちをサポートする側の本気度も半端ではない。

数日を同僚たちとすごすと、こんなチャリティイベントといえども、個人生活においても、それぞれが優れたノウハウ、技術、判断力、行動力を持ち合わせた自主的かつ自律的人間だということであるのがよくわかった。「わたし、どうすればいいかわかんないんです~」とか「やんなっちゃうから、もういいや~」といったことはありえない。知らないなりに予測や代案を出す、賛同できないなら改善方法を提案する、と合理的かつ建設的な対処方法が身に付いている。 こうしたプロフェッショナル集団が、おなじ目的に向かい気持ちをひとつにして個々の役割を完璧に果たすのをみるのは気持ちがよかった。

<ミッション>

  • 同僚のウォーカー、3チーム、12名分のキャビンでの食事、休憩、睡眠サポート
  • 同僚のサポーター約20名分の2日分の食事、休憩、睡眠サポート

<条件>

  • 限られた人数での役割分担
  • 限られた時間内での運営(キャビンのチェックイン・チェックアウト)
  • 限られた施設、ツールでの運営(3キャビン、家族用の調理器具)
  • 限られた予算内での運営(食費用 約10万)
  • 悪天候のなかでの運営

<心がけたこと>

  • だれもが勝者となれること(特定の人に過重な労働にならない、いやな思いをさせない)
  • だれもが楽しく向いた仕事ができること(だれにも向き不向きがある)
  • みんなが同時にそれぞれの仕事にとりかかれる担当配分
  • スムーズな段取りがあること
  • 一旦きめてあることでも、フレキシブルな変更が可能なこと

<サポート内容>

  • 2日分の食事手配
  • キャビンのベッドメイキング
  • キャビンの調理、配膳、かたずけ
  • ウォーカーサポート

<1日目 キャビン・ディナーメニュー>

  • ビーフカレー
  • 豚汁
  • 焼肉
  • マッシュポテト
  • フルーツ他 デザート

<2日目 夕食 ウォーカー用>


  • よせなべ
  • カレーうどん
  • コンビニセット(おにぎり2個、フランク、野菜ジュース)(サポーターも)

なお、今回はチャリティイベントの直前、バンコクでの取材中に尊い命を失った同僚のひとりHiro Muramoto氏は、昨年同様ウォーカーとして参加予定しており、なおいっそう完歩に向けての思いは並大抵ではなかった。

このチャリティイベントの様子は、私がハンディカメラで動画撮影し、同僚たちの写真とあわせたこちらのビデオでどうぞ。



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